はじめて死にたいと思ったときのこと

私は思春期の真っ只中、中2のときに親の都合で強制的に転校させられ、そこで軽いイジメにあった。
転校というだけでも大きなショックだったのに、そこでいじめられるなんて、当時の自分は辛すぎて親を呪った。
学校はクソ遠くて約50分坂道を上ったり下りたりでやっとついたと思ったらいじめられる。
いじめといっても、靴隠されるとか、呼び出されてボコボコにされるとかいう物理的なものはなく、ギャル(になりたい)系の女子とか調子乗ってる系男子に陰口をいわれたり、ときには面と向かってブスとか言われるだけの、ガチないじめではなかった。
それでも、メンタルの弱い私は死にたい、と思うのには充分だった。
小学生高学年頃にはうすうす、自分はクソブスだなぁと思っていたけどやっぱり思春期だとコンプレックスがより色濃くでてくる。
顔に目立つほくろが2つあったし、造形的にも醜い私は、前髪で顔を常に隠していた。そのせいで目が悪くなった。
死んで生まれ変われば今よりもましな顔になるのか、とかずっと考えてた。

でも友達はできた。その子達のお陰でまだ楽しい中学校生活を送れたと、本当に感謝している。
その友達のなかの一人で、メンヘラが一人いた。
彼女はだいぶ独特な感じの子で面白かった。よく一緒にゲームしたり小説書いたりして遊んでた。
彼女の腕には赤々とした十字の傷があった。十字ってwまさに中二w
その子はこんな傷じゃ死ねない、本当に死にたいんなら動脈を縦にきらないとだめだっていってたのを覚えている。
リストカットという概念は知ってたけど、このとき本当にこんなことするやつがいるんだってちょっと衝撃だったよ。
毎日学校行くのが嫌で嫌で、死にたくなったのでその時の彼女の傷を思い出して切ってみようとはじめて思った。
死にたいってか、死ねば学校行かなくてよくなるっていう一心で、切ろうとした。
カッターで自分の手首を切ろうとしたけど痛かったから無理だったw痛いし勇気がなくて、結局うっすい引っ掻き傷みたいなのができて終わった。
なんか空しくてどうでもよくなった。
やっすいメンヘラの出来上がりである。いろんな意味で痛すぎてまさにリアル中二である。

中学時代は色々ありすぎたけど、ざっとこんなかんじである。 もうほんと暗黒時代すぎてブラックホールに閉じ込めたい痛すぎる自分の過去である。